くいしばり・歯ぎしりについて

歯を守っていくためには、むし歯にしないこと、歯周病を進行させないことが大切ですが、 知らず知らずにやっている『くいしばり・歯ぎしり』にも注意が必要です。
パソコンや、スマホなどの利用が増え、増加しているようです。

くいしばり・歯ぎしりをしていると、歯が破折してしまったり、歯周病が進行してしまったりして、大切な歯を抜かなくてはならなくなることがあります。
また、偏った歯ぎしりで、咬み合わせがズレてくることもあります。
歯を守っていくためには、こちらの対策も考えていかなくてはなりません。

まず、これをしている方は、ほとんどご自覚がありません。
初期の症状として、歯がしみる『知覚過敏』、歯の詰め物が何度も取れてしまう、歯肉が退縮して、歯が長くなってしまう、などがあります。
また、『くいしばり・歯ぎしり』だけが原因ではありませんが、これが引き金になり、顎の関節の痛みや、舌の痛み、頭痛、肩こりに影響を及ぼすこともあるのです。

当院では、まず、患者さんご自身に気づいてていただくことから始めています。
日中している場合は、ご自身で少し気をつけていただくだけで、症状が改善することも少なくありません。
夜間の睡眠中にしている場合は、意識がないためなかなか止めることが難しい上、日中に比べ相当強い力でしていることが多く、歯や歯周組織にダメージが大きい場合は、 マウスピースを使用していただくことがあります。

むし歯や歯周病と同様に、くいしばり・歯ぎしりのコントロールも、歯を守るためには大切なことなのです。