歯を残すメリット

人生100年時代になって参りました。
心と体の健康を維持して、『いつまでも美味しく食べられる』幸せな人生を送りたいものです。

当医院では、「できるだけご自分の歯を健康に残す」ことを大切にしております。
では、歯を残すことにはどんなメリットがあるのでしょうか。

総義歯の方の咬合力は、歯が全部揃っている方の１／３～１／４といわれており、
歯の本数が多いと、咬み合わせの力（咬合力）が強いということになります。
咬み合わせることで、脳への血流が良くなりますが、その血流量は、歯の多い人ほど多いですし、
要介護（寝たきり）期間が短いということもわかっています。

また、歯の多い方ほどよく咀嚼ができるので、消化吸収が良くなり、胃や腸などの消化器への負担が少なくなります。
実際に、本数の多い方は、医科の医療費が少ないという結果になっています。

人の体が１本の樹木だとすると、体が幹、歯や歯肉は枝葉のようなものです。
枝葉が生き生きしている木は、幹や根も丈夫ですよね。
枝葉である歯や歯肉が健康ならば、幹であるカラダも健康なのです。

ただし『歯の本数を残す』とは 不健全な歯をやみくもに残すことではありません。
虫歯などを適切に治療し、歯周病をコントロールした、『健全な状態の歯を残す』ことが大切なの です。

そのために、皆様のかかりつけ医として、お役に立てればと思います。